絶望の狩人 教会編
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絶望の狩人 教会編 紹介:
辺境の小さな村に住む、ディオーネという女の子。
彼女は、いくつかの悩みを抱えていた。
一つは、母親の事。ディオーネが小さい頃に、家を出て行ってしまった母。
今いったいどうしているのか?どこにいるのかもわからない。
幼い頃の記憶が、事あるごとに彼女の脳裏をかすめ、困らせる。
もう一つは毎晩のように見る夢。燃え盛る城を背景に、ディオーネが男を引きずって逃げまとう夢。
城の前には、人々を恐れ震え上がらせる魔物の群れ。
しかし、ディオーネは魔物を怖がっているのではなかった。
その魔物を剣一本で蹴散らしている血だらけの女。彼女が、明確な殺意を自分を男に持っていのを何よりも恐れていた。夢の終わりにはいつも、その女に胸を貫かれてしまうのだった。
そして最後に、父親の事。
『人でなし』というに相応しい父に、ディオーネが思い切った反抗をするところから、物語は始まる。